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手帳に書く内容がない…と悩んだときに読む記事

手帳術、ノート術

─ 書けない日こそ、自分を見つめ直すチャンス

手帳を使い始めてしばらく経つと、多くの人が一度はぶつかる悩みがあります。
それは「書くことがない」「何を書けばいいのか分からない」という思考の行き詰まりです。やる気を出して手帳を買い、数日、あるいは数週間は意欲的にページを埋めていく。けれど、ある日ふと気がつくのです。「今日、特に書くことがないかも…」と。

そう思った瞬間、「私は手帳を続けられないタイプなんだろうか」と不安になるかもしれません。でも、それはごく自然なこと。誰にでも起きる“壁”です。そして、その壁を越えた先に、自分にとって本当に心地よい「手帳との付き合い方」が見えてきます。

この記事では、そんな「書くことがない」と感じたときの心の整理の仕方と、実際にどんな風に手帳と向き合っていけばいいかについて、ゆっくり丁寧にお話ししていきます。


書かない日があっても、それは「失敗」ではない

まず最初に声を大にして伝えたいのは、「手帳を毎日書かなければならない」という思い込みを、今すぐ手放してほしいということです。

私たちは、つい「空白=失敗」と考えがちです。せっかく綺麗な手帳を買ったのに、何日か何も書かない日があると、なんとなく自分を責めてしまう。でも実際には、何も書いていないページも、あなたの生活の一部として立派に存在しているのです。

それは、「今日は少し心を休めていた日」かもしれないし、「忙しくて立ち止まる余裕がなかった日」かもしれない。そんな日も含めて、あなたの毎日です。空白のページにも、それだけで意味があります。白紙であっても、それは記録の一形態。だからこそ、書けない日があっても大丈夫だと、まずは自分を許してあげましょう。


意味のあることだけを書く必要はない

手帳に何かを書くとき、「これは手帳に書くほどのことじゃないかも」と自分の思考をジャッジしてしまうことはありませんか? たとえば、「今日は疲れた」「夕飯はラーメンだった」「雨の音が心地よかった」――こんな風に、ごく日常的な、ぱっと見では何の意味もなさそうな出来事。

でも、実はそういった“何気ないこと”こそが、あとで見返したときに心を温めてくれる記録になることが多いのです。

手帳は、見栄えのいい成果報告や目標達成のためのツールだけではありません。日々のちょっとした気づきや感情、ふと思いついたアイデアや、意味のないように思えるつぶやき。それらを記録する「余白」のような存在です。

意味があるかないかで迷うよりも、「書きたいかどうか」「書いてスッキリするかどうか」で判断するほうが、ずっと手帳を続けやすくなります。


書けないときのための“引き出し”を持っておこう

「今日は何を書こう…」と手帳を開いたまま筆が進まないときのために、いくつか“引き出し”を用意しておくと安心です。これから紹介するのは、書けないときでも気軽に使えるネタのリストです。深く考えず、気軽に使ってください。

  1. 今日の小さなできごとを書く
     例:「駅の階段で見知らぬ人にドアを開けてもらって、少し嬉しかった」
     → 何でもないようなことも、文字にすると自分の感情に気づけます。
  2. 目についたフレーズや言葉を書く
     例:「“疲れているときこそ、未来の自分を信じて動こう”という言葉が心に残った」
     → SNSや本、CMなど、ふとした言葉がヒントになることも。
  3. 今日の感情を率直に書く
     例:「なんだか気持ちが落ち着かない。焦っている自分がいる」
     → 言葉にするだけで、心が少し整理されます。
  4. やったことをリストで書く(ToDoneリスト)
     例:「洗濯、請求書の整理、10分ストレッチ」
     → できたことを振り返るだけでも、自信が生まれます。
  5. 明日の自分に一言メッセージを書く
     例:「今日はよくがんばったね。明日はもう少しだけ、ペースを落としてもいいよ」
     → 自分自身との対話は、手帳ならではの習慣です。

たとえ一言でも書けたら、それは立派な記録。書くことが目的ではなく、“向き合う時間”を持つこと自体に意味があります。


手帳は「見せるため」ではなく「寄り添うため」にある

SNSで見るような、美しく整えられた手帳のページ。見ている分には楽しいけれど、自分のページと比べて落ち込んでしまった経験はありませんか?

確かに、デコレーションがされた手帳は華やかで魅力的です。でも、それはあくまで「その人に合ったスタイル」。あなたには、あなたにしか書けない手帳があります。
殴り書きでも、走り書きでも、途中でページが途切れていてもいいのです。

手帳は見せるためのものではなく、自分の気持ちや行動にそっと寄り添うためのもの。気取らず、格好つけず、正直に書いていい。むしろ、飾らない手帳こそが、一番リアルで愛おしい存在になるはずです。


書き続けることより、“何かが残っている”ことが大事

手帳を長く続けていると、「毎日書いていないと意味がない」「中断すると続ける意味がなくなる」と思ってしまうことがあります。でも、そうではありません。

本当に大切なのは、「必要なときに、自分の思考や感情が記録されていること」。
ふと立ち止まって見返したときに、「あのとき、こう思っていたな」と自分と再会できる。それが、手帳の何よりの価値です。

毎日続けることが大切なのではなく、「必要なときに手を伸ばせる存在」であり続けること。だからこそ、焦らず、自分のペースで付き合っていきましょう。


まとめ:書けないときこそ、あなたの手帳は生きている

「手帳に書くことがない」と悩む日は、きっとあなたが丁寧に日々を生きている証拠です。
無理に意味のあることを書こうとしなくても、ただ今日の空気感や、感情のひとつを残すだけで十分です。

手帳は、あなたに何かを強制する存在ではありません。むしろ、あなたのペースや気分に寄り添い、そっと背中を押してくれるパートナーです。

書けない日があってもいい。書けた日は、それだけで嬉しい。
そんな、優しくてあたたかい手帳との付き合い方を、今日からまた始めてみませんか。

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