勉強を始めようとするとき、紙を使うべきか、デジタルを使うべきか、迷うことはありませんか。
昔から続いている紙を使った勉強、スマホやタブレットを活用したデジタルな勉強。
紙かデジタル、勉強に向いているのはどっちなのか、それぞれのメリットとデメリットをご紹介して、どんな方におすすめできるのかお話ししたいと思います。
紙のメリット・デメリット
①記憶に残りやすい。
②好きなように書き込める。
③広げて見ることができる。
メリット①記憶に残りやすい。
デジタルより紙のほうが優れている点として、手書きをしたほうが記憶に残りやすいことが挙げられます。
デジタル機器を使って入力するのと比べて手書きは手間がかかりますが、手間がかかるからこそ脳が刺激され記憶に残りやすいと言われています。
実際、デジタル機器を使ってメモした場合と、紙に手書きでメモした場合では、紙に手書きをしたほうが記憶に残りやすいという研究結果がいくつかあります。
一応補足しますと、これは幼い頃から手書きを使ってきた世代での研究結果ですので、もし今後デジタルでしか勉強したことがない人がいればデジタルの方が記憶に残ることもあるかもしれません。
しかし、少なくとも幼い頃から勉強をしていた人にとっては紙に書いたほうが記憶に残るということは間違いないでしょう。
小さい頃はなんでも手書きをして覚えていたと思います。
メリット②好きなように書き込める。
紙であれば、自分の好きなように書き込むことができます。
デジタル機器はその機器が備えている機能の中でしか書き込むことができません。使用するデジタル機器やアプリによっては書き込むことすらできないこともあります。
紙であれば細かい部分に書き込んだり、メモを使って書き込みできる範囲を拡張したり、好きな色のペンやマーカーを使ってわかりやすいように工夫したりできます。
勉強していると気づいたことなどを書き込みしたくなる場面が必ずあります。
必要な時に好きに書き込みができないと、せっかく気づいたことがメモできずに忘れてしまうかもしれません。
メリット③広げて見ることができる。
紙であれば机に並べることができるまで広げて見ることができます。
あのテキストを見ながらこのテキストを見て、さらにノートに色々とメモしたいなんて場合でも、紙であれば簡単にできます。
一方で、デジタルの場合は使用している機器が表示できる範囲までしか見ることができません。
そのため、例えばタブレットを使って同じことをしようとすると、あっちのアプリ開いて必要なときにこっちのアプリに移動してなんてことが必要です。または、画面を分割して小さい画面で作業する必要があります。どちらにしろストレスにしかなりません。
タブレットを何台も用意しないとできないことが、紙であれば当たり前にできます。
①荷物が多くなる。
②編集できない。
デメリット①荷物が多くなる。
デジタルと比べると、紙は荷物が多くなる傾向があります。
特に内容が充実しているテキストはページ数が多くなるため、必然的に荷物が重くなりがちです。
テキストの他にもノートや文房具などをそろえると、さらに荷物が増えてしまうことになります。
その点、デジタルは情報を一つにまとめることができるため、最小限の荷物に抑えることができます。
デメリット②編集できない。
紙の場合はデジタルと異なり一度書き込んだ内容を編集することができません。
もともと紙だけしかなかった時代は当たり前のことなので特になにも思いませんでしたが、簡単に書いたり消したり編集することができるデジタル機器を知っていると、どうしても不便に感じます。
もちろん紙でも書き込んだ内容を消すことはできますが、なかなか消えなかったり、別の場所を消してしまったりと、その作業に時間を取られてしまう可能性があります。
デジタルなら書き込んだ内容を一瞬で綺麗に消したり、別の色にしたりなど、好きなように編集することができます。
デジタルのメリット・デメリット
①少ない荷物で持ち歩ける。どこでも使える。
②情報を探しやすい。
③動画で学習できる。
メリット①少ない荷物で持ち歩ける。どこでも使える。
デジタルならば情報を一つにまとめて少ない荷物で持ち歩けます。
例えばテキスト100冊だろうと、1台のタブレットがあれば簡単に持ち歩くことができます。
また、タブレットならば本1冊と同じかそれよりも軽いため、例えば立ちながらでも勉強をすることができます。
通勤時間を利用して勉強したいという方なら、少しでも荷物を少なくして、机がない状態でも勉強を進めることができるでしょう。
メリット②情報を探しやすい。
使用するアプリの機能にもよりますが、デジタルならば保存した情報を検索することができます。
例えば、テキストの分からない単語を文字検索すれば、その単語の説明がされている場所に一瞬で飛ぶことができます。
また、ノートアプリに勉強した内容をまとめておいて関係するタイトルをつけておけば、まとめたノートがたくさんあったとしても、後からタイトル検索をして簡単に見つけることができます。
メリット③動画で学習できる。
デジタルを使う最大のメリットは動画で学習できることです。
ただ文字や絵を眺めているより、音や動きがついているほうが勉強する内容をより深く理解しやすくなります。
最近ではYouTubeでわかりやすくまとめた動画が無料で視聴できるので、一度勉強しているジャンルを検索してみるのも面白いかもしれません。
もちろん関係ない動画で時間をつぶさないように気を付けましょう。
①初期費用がかかる。
②目が疲れる。
③バッテリーという時間制限がある。
デメリット①初期費用がかかる。
デジタルで勉強するためには、紙より初期費用がかかります。
タブレットやスマホのデジタル機器本体、ネット環境、勉強するための電子書籍やアプリなど、一式をそろえるためには少なくとも数万円は必要になります。
ただし、これはデジタル機器本体を購入する場合の話です。
最初からスマホやタブレットが手元にあって、追加必要が電子書籍代くらいという方だったら、逆に紙媒体の書籍代より安く抑えることができるかもしれません。
デメリット②目が疲れる。
デジタル機器は長時間使用していると目が疲れます。
常にブルーライトを発しているため目への負担が大きく、集中力が持続できない原因にもなってしまいます。
対策としては、ブルーライトをカットできる眼鏡をかけたり、適宜休憩を取るのが良いでしょう。
デメリット③バッテリーという時間制限がある。
デジタル機器の宿命ですが、紙と異なりデジタルにはバッテリーという時間制限があります。
勉強をしたいのにいざ取り出すと充電がなかった、なんてことになればせっかくの時間がもったいないです。
自宅やコンセントがあるカフェで勉強するのならば問題ないですが、充電できる環境がない場合はデジタル機器のバッテリーが切れるまでしか勉強することができません。
結論:使い分けが一番賢い
これまで紙とデジタルのメリット・デメリットをご紹介してきました。
結局どっちで勉強したらいいの?ということですが、紙とデジタルを状況に応じて使い分けすることをおすすめします。
紙かデジタル、どちらかしか使えないということはありません。
それぞれのメリットを生かすことができるように、状況によってどちらも使うのが一番賢いやり方です。
自宅での勉強は紙、外出しての勉強はデジタルというのが、もっとも簡単な使い分けでしょう。
ただ、金銭的な理由でどっちかにしたいという場合もあるかもしれません。
そんな方には、どのように勉強を進めるのかで紙かデジタルかを選ぶのが良いと思います。
隙間時間にどんどん勉強を進めたいという方にはデジタルをおすすめします。
デジタルのメリットはどこでも持ち歩けることです。少しでも時間ができれば勉強をしたいという方は持ち歩きしやすいデジタルがおすすめです。
机に向かって時間を取って勉強できるという方には紙をおすすめします。
紙のメリットは好きに書き込んだり、手書きをすることで記憶に残りやすいことです。そのためには机に向かって勉強する必要があります。机に向かう時間が取れるという方は紙をおすすめします。
まとめ
紙とデジタル、それぞれにはこんなメリットがありました。
メリット①記憶に残りやすい。
メリット②好きなように書き込める。
メリット③広げて見ることができる。
メリット①少ない荷物で持ち歩ける。どこでも使える。
メリット②情報を探しやすい。
メリット③動画で学習できる。
勉強に使う場合、紙かデジタルのどちらかしか使えないということはありません。
それぞれのメリットが活かせる状況で使い分けるのが一番賢いやり方です。
自宅での勉強は紙、外出しての勉強はデジタルというのが、もっとも簡単な使い分けです。
また、片方しか使えないという場合は、隙間時間にどんどん勉強を進めたいという方にはデジタル、机に向かって時間を取って勉強できるという方には紙をおすすめします。
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