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32歳独身一人暮らしで資産1000万円を貯めた話

お金、経済

投資歴10年。これまで節約や投資をこつこつ続けてきましたが、ついに資産が大台となる1000万円を超えました。

社会人になって10年間、別に厳しい節約生活をしてきたわけではありませんが、ここまで資産を作るために様々な努力をしてきましたので大変感慨深いです。

↓1年半前、30歳の時に書いた記事です。この時の資産は750万円でした。

そこで、一つの節目として、これまでの収入支出の状況と資産推移を振り返って、どうやってここまで貯めることができたのかまとめてみたいと思います。

同じように資産1000万円を目指している方の参考になれば嬉しいです。

早く仕事を辞めたくて投資を始める(1~2年目):資産100万円

私が資産を貯め始めたのは22歳で就職した最初の年からでした。

当時の給料は手取りが17万円くらいで、一人暮らしをしながら奨学金の返済もありましたので、ほとんどお金が貯まらない生活をしていました。

田舎なので家賃は都会よりかかりませんが、その代わりに車が必須でした。そのため、中古の軽自動車を60万円で購入しました。大学生時代に貯めていた貯金は車の購入費用と引っ越し代でほぼ使い切ってしまっていたので、最初は貯蓄は全然ありませんでした。

新卒の採用から3年目以内の離職率が3割程度なんて話がありますが、私も仕事が嫌で嫌で仕方なかったので、早く仕事を辞めるために投資で一発当ててやろうなんて浅い考えで投資を始めました。(今振り返ると、本当に愚かだったと思います。)

そんなわけで、就職1年目から投資を始めた私は、最初に日本企業の個別株を購入しました。ただ、お金はありませんでしたので、数万円から十万円台のそこまで大きくない企業の株を買いました。

投資初心者でしたので、企業分析すらすることもなく、単純に配当利回りが高い企業を選んでいました。しかも、短期間で売買を繰り返していたので、損益はプラスでしたが、金額はほぼ微々たるものでした。

投資によってお金が増えることはありませんでしたが、毎月数万円程度貯めることができていたので、就職してから2年目で資産は100万円程度になっていました。

投資信託をはじめ、個別株で失敗する(3~4年目):資産180万円

最初は投資で一発当てることが目的だったので個別株で投資だけをしていたのですが、とある本を読んで、投資信託にも興味が出ました。

そこで、買い付けランキング上位のアクティブファンドとインデックスファンドの投資信託をそれぞれ数万円ずつ同額購入してみることにしました。

まだまだ個別株で一発当てることを夢見ていた当時の私にとっては、投資信託はひとまずお試し感覚でした。その後も有名な投資信託をいくつか購入してみましたが、あくまでメインは個別株でしたので、値動きは確認しつつも特に何かをすることもなく投資信託は放置気味でした。

じゃあ、メインの個別株はどうだったかというと、無駄に売買をしていた結果、損益はプラスでした。なぜ無駄にかというと、当時は興味のある個別株を買っては、少し利益が出るだけで売るを繰り返していたからです。平均的な保有期間は数か月で、買うときに「この株価になったら売ろう」という指標もなく、まあこのくらいの利益が出たら売ってもいいだろう、という適当具合。

今思い返すと愚かすぎて恥ずかしいばかりなのですが、私の中での投資家とはこのように売買を繰り返して利益を上げているものだと思っていました。まあ実際に短期で売買を繰り返す投資方法もありますが、決して私のようにちょっと持っていて、特に目標もなく利益が出たら適当に売るというものではありません。私はそんな間違ったイメージに基づいて間違った投資方法を続けていたのです。

そして、私の投資人生の中での大きな転機が訪れました。その当時、成長を期待して資産のほとんどを投入していた個別株の株価が約半分になってしまったのです。当時は100万円程度その株を買っていましたので、評価損益がマイナス50万円になりました。

私はパニックになりました。なぜここまで株価が下がったのか、これから株価は戻るのか、それともさらに下がるのか。私にはわかりませんでした。なぜなら、私はその会社のことを何も知らなかったからです。

当時の私はチャートの動きやいくつかの指標だけを見て、その会社の株価がこれから上がるのか下がるのかだけを予想していました。そのため、その会社の決算が悪かったから株価が下がったことはわかりましたが、ではその会社が今どんな状況なのかを全く知らなかったのです。

そこでやっと私は自分が間違った投資をしていることに気づきました。

結局、じりじりと下がる株価に耐えることが出来ず、私はその会社の株を全て売ってしまいました。それと同時に、他の個別株も持っていることが怖くなり、全て売ってしまったのです。そしてしばらくは個別株は買わないと決めました。

個別株を全て売ると、私の手元に残ったのは投資信託でした。その当時の投資信託はインデックスファンドのみ数%のプラスでした。銀行に預けているよりましと思い、ここから投資信託の定期積立を始めることにしました。

個別株で大きなマイナスとなり、投資信託で小さくプラス。そして、仕事の収入が上がっていて、貯めることは継続していましたので、この当時は資産が180万円になっていました。

コロナ禍で資産が増えなくなる(5~6年目):資産270万円

様々な失敗を繰り返しながら投資を続けること5年目。

喉元過ぎればなんとやら、しばらくは個別株には手を出すまいと思っていたはずが、この頃はまた個別株を買うようになっていました。

それでも痛い目を見て学んだおかげで、投資割合は個別株が30%、投資信託が70%程度。しかもアクティブファンドよりインデックスファンドの方が明らかに成績がよかったので、インデックスの投資信託のみを毎月積み立てていて、着実に投資信託が増えている状況でした。

一方で、個別株はほぼ株主優待目当てで所有していました。株価が上下しても、半年に1度株主優待がもらえることを楽しみに買ったままホールドしていて、短期的な売買をすることもありませんでした。

そんなわけで安定的な投資をしていた私でしたが、思いもよらない事態が起こりました。それが新型コロナウイルスです。

日常生活の当たり前が次々と一変した日々でした。仕事もプライベートもあらゆることがコロナのせいで大きく変わってしまいましたが、それは投資も例外ではありませんでした。

経済が悪化し、あらゆる会社の株価が軒並み下がる。当時はコロナ禍がいつ終わるかも全くわかりませんでした。このまま世界経済は崩壊してしまうのではないか、と思うときもありました。

後から振り返ってみると、コロナショックと呼ばれるこの暴落は、リーマンショックのような大暴落とは比べ物にならいないほど短いものでした。

それでも、自分が持っていた個別株が30%マイナスとなった時点で、このまま下がり続けることが怖くて売ってしまいました。そのまま持ち続けていればいつかは株価が戻るかもしれないとは頭の隅で思っていましたが、それがいつになるのか・・・。とてもではないですがその時まで待てませんでした。

一方で、投資信託は売らずに持っていました。それどころか毎月の積み立ても継続していました。なぜなら、個別株と同じ理由でもあるのですが、いつかは株価が戻ると思っていたからです。

「おいおい、さっきいつ株価が戻るかわからないと言っていたじゃないか」と思われるかもしれません。この考えは矛盾するようですが、実はそうではありません。私が信じられなかったのはとある一企業の株価がいつ戻るかであって、市場全体の平均ではコロナ禍が終わればかならず株価が戻ると思っていました。

もちろん「市場が元に戻るだろう」というのも私の勝手な想像です。しかし、とある企業だけに着目した時、コロナ禍が終われば本当に株価が戻るのか。そのまま業績が悪くなって、コロナ禍が終わる前に倒産してしまうのではないか。そんなことは全くわかりませんでした。

ですが、市場全体なら話は別です。市場そのものが終わることはほとんど考えられません。そのため、インデックスの投資信託は信じて積み立てを続けることができました。

そんなわけで、個別株でさらにマイナスを叩き出しましたが、投資信託の積み立てを続けることで、コロナ禍でありながら、資産は270万円になっていました。

コロナ禍が落ち着き、資産が一気に増える(7~8年目):資産600万円

投資を続けて7年目となった頃、コロナ禍が落ち着きだしました。もちろんコロナの収束はまだまだ見えませんでしたが、コロナと付き合いながら生活していくのが当たり前となって、一時のパニック状態は完全に過ぎ去りました。

それと同時に市場が徐々に戻り始めました。そして、私の資産も大きく増えることになったのです。

コロナ禍のせいで株価が下落していた相場でも、私は淡々と投資信託を積み立て続けていました。それはつまり、安い価格で投資信託を買い続けていたということになります。

そして私はドルコスト平均法のすばらしさを身をもって経験しました。

ドルコスト平均法とは、価格が変動する金融商品(株式や投資信託など)に対し、毎月や毎週など一定の期間ごとに、決まった金額を定期的に投資していく方法です。この手法は、価格が低い時には購入する数量(口数)が多く、価格が高い時には少なくなるため、平均の購入単価を抑え、価格変動リスクを低減する効果が期待できます。(AIより引用。)

投資において儲ける方法は単純です。安い時に買って、高い時に売るだけです。そして、この単純なことが最も難しいのです。有名な経済アナリストでも、これから株価が最も安くなるのか高くなるのかを言い当てることはできません。それは未来を言い当てることと同義だからです。

しかし、ドルコスト平均法なら自動的に安い時は多く買って、高い時は少なく買うことができます。これなら、自分の余計な思考で無駄に売買する心配もありません。ただ淡々と投資信託を積み立て続ければいいだけです。

そしてこの方法は私に最も合っていた投資方法でした。もちろん企業分析をがっつりやって、個別株で大きく儲ける方法もあるでしょうが、それには多くの時間と労力が必要になります。私は投資そのものに大きな興味を持っているわけではなく、あくまで資産を築くための一つの手段と思っています。だからこそ、簡単にできるドルコスト平均法がとても自分に合っていました。

ドルコスト平均法の良い点は簡単なこと以外にもう一つあります。それは、株価の上下にメンタルが左右されないということです。株価が下がれば安く買えるなあと思う、株価が上がれば資産額が増えるなあと思う。下がっても上がっても、いつも通りのメンタルで投資を続けることができます。

アプリの資産額が減っても、まあそのうち上がるだろうの精神でいられると、「どうしよう、もっと下がる前に売った方がいいのかな」なんて迷うこともありません。

私にとっては積み立て投資をただ続けることだけが、唯一成功した投資法でした。

そんなわけで、約2年で資産が2倍以上の600万円に増えました。

収入アップと投資信託で資産が加速度的に増える(9~10年目):資産1000万円

さて、ここまで私の投資遍歴を振り返ってみたのですが、1000万円目前の2年間。実はほぼ記憶がありません。

というのも、何か変わったことをしたわけではないのです。私は投資信託の積み立てを続けていただけで、それ以外の投資はほぼやっていませんでした。

ずっとインデックスの投資信託を積み立て続けていただけ。それだけでいつの間にか資産は1000万円に到達していました。

ただ、積み立て続けていただけとは言ったものの、その積み立て額は年々増やし続けていました。

初めて積み立て投資をした時は1万円ずつ積み立てていましたが、今では月10万円を積み立ています。さすがに毎月の収入だけではなく、一部ボーナスも充当しています。それでも、現金が少し余った時には投資信託をスポット買いすることもあります。おそらく年間で150万円くらいは投資していると思います。

最初の頃は少しの投資額を捻出することでさえ精一杯でしたが、今では収入がアップしたおかげで、これだけのお金を投資することができています。

やはり投資は入金力が大切です。もし私が最初の頃のように毎月数万円を積み立て続けていたとしたら、1000万円になるには何年かかっていたでしょうか。

「なんだ、じゃあ投資で儲かったんじゃないのか」と思われたかもしれません。確かに投資で大きく儲かったわけではありません。しかし、もし投資をしていなければ、私の資産が1000万円になるのはもっと先の話だったでしょう。

そして、一度資産を築いてしまえば、複利の力が働き、もっとお金がお金を稼ぐ状態になることができます。同じ年利5%の投資信託でも、100万円なら5万円の利益ですが、1000万円なら50万円の利益です。つまり、大きな資産があれば、それに応じて利益を出すことができます。しかも、100万円で5万円を稼ぐ労力と、1000万円で50万円を稼ぐ労力は全く変わりません。(もちろん資産そのものを築く労力は別ですが。)

私はこれからも投資信託を積み立て続けていくでしょうし、資産はもっと増え続けていくでしょう。

もちろん投資に絶対はありまん。もし今後何かあったとしても投資は自己責任です。けれど、その自己責任と呼ばれるリスクをとったおかげで、今の資産があることも確かです。

ですので、私はリスクを取りながらも投資を続けていきたいと思います。

最後に:資産1000万円を達成して

最後に今後のことについて少しお話ししたいと思います。

投資を続けることはその通りなのですが、今後の目標としては、資産を継続して増やすと同時に、上手なお金の使い方を覚えたいと考えています。

これまでも特段無理をして投資をしていたわけではないのですが、やはり節約は常に意識していました。

無駄なお金を使うのは論外ですが、少し自分のために浪費して、自分の人生を豊かにすることも考えていきたいと思っています。

そういえば、私が投資を始めたのは仕事が嫌で、投資で一発当ててやろうしたことが理由でした。その時に、「資産が1000万円になったら仕事を辞めてやる。1000万円あったら次の仕事を見つけるのに余裕もあるだろうし」なんて考えていました。

そして、その当時に夢見たとおり資産が1000万円になったわけですが、仕事は辞めていません・・・。今でも仕事が嫌なことには変わりないのですが、なかなか勇気が出ませんね。

それでも資産が1000万円になったからには、新し働き方についても考えようと思っています。

そんな風に考えることができるのも、いままで投資を続けてきたからこそなのかもしれません。

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