勉強を始めようと思った時、通信講座やスクールで学ぶか、まずは独学で始めてみるか、どちらが良いのだろうと悩む方がいます。
特に独学はお金がかからないため魅力的に見えますが、一人で勉強を進めることができるか不安に思われるかもしれません。
特に社会人は忙しいので、仕事と同時並行で独学を進めることは難しいように思います。
そこで、社会人にとっての独学のメリット・デメリットと、どんな方になら独学がおすすめできるのかお話ししたいと思います。
独学の3つのメリット
メリット①お金がかからない
メリット②自分のペースで勉強できる
メリット③好きな教材を選べる
メリット①お金がかからない
通信講座やスクールなどとは違い、独学はほとんどお金がかかりません。
さすがにゼロ円からでは難しいですが、書籍1冊でもあれば勉強を始める教材としては十分です。
勉強の最終目的にもよりますが、例えばそれほど難しい資格でもなければ、書籍1冊をやりこむだけで資格を取得することは可能です。
実際、私は完全に独学で簿記2級に合格しました。その時はテキスト1冊、問題集1冊しかお金を使っていません。
通信講座やスクールは数万円~十数万円が必要ですが、書籍なら1000円~3000円なのでかなり費用を抑えることができます。
また、最近ならYouTubeで参考になる動画がたくさんありますので、少しでもお金をかけず勉強をしたい方は一度調べてみることをおすすめします。
メリット②自分のペースで勉強できる
独学なら自分のペースで勉強を進めることができます。
時間がない社会人にとっては自分のペースで勉強を進められることは大変都合が良いです。
通信講座やスクールなどで勉強していた場合、自分の仕事やプライベートが忙しくなっても、あらかじめ決められたスケジュールの通り勉強を進めなければいけません。
万が一仕事が急に忙しくなってスクールに通えなくなったり、通信講座を期限内に終わらせることができなくなってしまうと、せっかく払ったお金が無駄になります。
その点、独学なら自分のペースで勉強を進めることができるので、急に仕事が忙しくなって1年間放置しても、また1年後に途中から再開することもできます。
再開後は一度勉強していたので、今度はもっと効率的に勉強を進めることができるでしょう。このとき、追加のお金は必要ありません。
急な予定が入る可能性がある社会人にとっては、自分で勉強するペースを調整できることは大きなメリットです。
メリット③好きな教材を選べる
独学なら自分が好きな教材で勉強をすることができます。
人によって、自分は図解が多いほうが理解しやすい、試験にはあまり出題がなくても実務で使う範囲は詳細な説明が欲しいなど、向いている教材や欲しい教材は異なります。
しかし、通信講座やスクールなどはあらかじめ決められた教材で勉強をしなければいけません。指定された教材が難しかったり理解しづらいものでも、変更はできません。
一方、独学なら自分で好きな教材を選ぶことができます。
評価が高い教材を選んだり、書店で実際に書籍を見比べて自分に合いそうな教材を選んだり。
教材を選ぶ自由があるのは独学にしかないメリットです。
独学の3つのデメリット
デメリット①モチベーションの維持が難しい
デメリット②誰にも質問できない
デメリット③スケジュールを自分で管理しなければいけない
デメリット①モチベーションの維持が難しい
独学は1人で勉強を進める必要があります。
勉強をしなかったからと言って誰にも文句は言われない代わりに、自分で勉強へのモチベーションを維持し続けなければいけません。
疲れているからと勉強をさぼっても、集中できずについついスマホを触っていても、そこには自分しかいません。
切磋琢磨しあう仲間もいないので、「あの人が頑張っているから自分も頑張る」という方法でモチベーションを維持することも難しいです。
自分を甘やかさずに、目的に向かって努力する強い意思が独学には必要です。
ただ、最近はSNSで勉強の成果について発信している人もいるので、上手く独学仲間を見つけることができればモチベーションの維持に繋げることができるかもしれません。
デメリット②誰にも質問できない
独学は自分で教材を見つけて勉強することになるため、もし勉強をしていて分からないことがあっても誰かに聞くことが出来ません。
勉強をしていて分からないことがあったら、さらにそれを自分で調べる必要があります。
書籍やネットで調べて上手く回答が見つかればいいですが、回答が見つからずどうすればいいか途方に暮れる可能性もあります。
また、回答が見つかったとしても、せっかくの時間を調べることに使ってしまうことになります。誰かに聞くことができれば、一瞬で回答が返ってきたかもしれません。
もし、どうしても回答が見つからない問題にぶつかってしまったとしたら、そこは潔く諦めて勉強を進めたほうが良いでしょう。
あまりこだわりすぎるとその問題にばかり時間を取られてしまいます。その疑問は勉強を進めれば自然と理解できるかもしれません。
独学ではあまり完璧主義にならないほうがちょうど良いです。
デメリット③スケジュールを自分で管理しなければいけない
独学は全てのスケジュールを自分で管理しなければいけません。
目標の設定から、その期間でどのような内容をどのくらいのペースで進めていくかなど、自分で計画を立てて計画通りに進んでいるか常に進捗を確認する必要があります。
自分で勉強のペースを決めることができるのは独学のメリットですが、そのペースをきちんと管理できなければ、勉強を始めた目的を達成できないかもしれません。
特に忙しい社会人は急な予定で最初に立てた計画通りに勉強が進まない可能性があります。
逆に言えば、上手に計画を立てられれば、スケジュールを上手く管理することに繋がるでしょう。
忙しい社会人のために目的を達成できる勉強計画を立てるコツを↓こちらの記事でご紹介していますので、参考にしてください。
こんな人には独学がおすすめ
独学のメリット・デメリットについてお話してきましが、ではどのような人であれば独学が向いているのでしょうか。
一言で言うと、自分で決めることが好きな人には独学をおすすめします。
独学は誰にも頼れず、疑問があっても自分の力だけで解決しなければいけません。自分の気持ちひとつでさぼることも簡単なので、勉強を続けることができず挫折してしまう可能性もあります。
しかし、独学には自分の好きな教材で自分の好きなペースで勉強を進めることができる自由があります。しかもお金もそれほどかかりません。
自分で勉強するジャンルを決め、教材を選び、時間を作って好きなペースで勉強する。自分で決めたからこそ、その勉強は強制されたものより長く続けることができるでしょう。
誰から強制されることもない社会人の勉強こそ、自由を楽しみながら続けられたら最高ですね。
メリットとデメリットを十分に理解し、自分には独学が向いていると思ったのならば、ぜひ独学で勉強を始めてみてください。
一方で、自分はどうしても何かに急かされていないと物事に取り掛かれないという方には、お金はかかりますが、通信講座やスクールなどで勉強したほうが良いでしょう。
まとめ
独学のメリット・デメリットについて、3つずつあげてお話ししました。
メリット①お金がかからない
メリット②自分のペースで勉強できる
メリット③好きな教材を選べる
デメリット①モチベーションの維持が難しい
デメリット②誰にも質問できない
デメリット③スケジュールを自分で管理しなければいけない
これらのメリット・デメリットを理解し、自分で決めることが好きな人には独学をおすすめします。
独学は自分で自由に学ぶことができます。
この自由を好きなことができるメリットと感じるか、何をして良いかわからないというデメリットと感じるかの違いです。
メリットと感じた方はぜひ独学で勉強を始めてみてください。
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