「手帳を書きたいけれど、時間がなくて続かない……」
そう感じている方は少なくありません。仕事、家事、育児、人付き合い。現代人のスケジュールはとにかく慌ただしく、手帳を開く余裕すらなくなることもあります。
でも、そんな中でも手帳を上手く活用して、人生を充実させている人たちがいます。実は、手帳を続けられている人たちは「朝」と「夜」に短い“手帳タイム”を上手に取り入れているのです。
今回は、忙しい人でも無理なく続けられる「手帳タイムの作り方」と、「朝と夜に手帳を書くこと」のメリットについて詳しくお話しします。
なぜ“朝と夜”がカギになるのか?
手帳タイムを1日のどこに設けるべきか。答えはずばり、「朝と夜」です。
日中は仕事や家事、突発的な用事に追われがちで、まとまった時間が取りにくいものです。そのため、最初から「昼に書こう」「余裕があるときに書こう」と考えていると、結局何もできず1日が終わってしまいがちです。
反対に、朝と夜は比較的コントロールしやすい時間帯です。早朝の静かな時間帯、夜寝る前の落ち着いた時間帯に、ほんの5〜10分だけ手帳タイムを確保することで、習慣化しやすくなります。
朝の手帳タイム|今日を“設計”する
朝の手帳タイムは、「これからの1日」をどう過ごすかを整理する時間です。
以下のような内容を書くと、1日のスタートが整います。
- 今日の予定を確認
- ToDoリストの作成
- 優先順位の明確化
- 今日の目標や意識したいこと
朝にこれらを書いておくと、1日の行動に迷いがなくなり、判断力も上がります。
たった5分でも、頭の中を外に出すことで、驚くほどスムーズな1日がスタートします。
朝の例:
7:00〜7:05
・今日の予定:10:00 会議/14:00 プレゼン準備
・やること:①資料修正②返信メール③午後の予定確認
・今日のひとこと:「丁寧に話す」
夜の手帳タイム|今日を“振り返る”
夜は、「1日の棚卸し」をする時間です。
忙しい毎日でも、夜のほんの数分でできる振り返りを習慣化することで、心と頭が整います。
- 今日できたこと
- 気づいたこと
- 感謝したいこと
- 明日のやること(簡単な予告)
書く量は少なくても大丈夫。大切なのは、「言葉にして手放す」ことです。考えを紙に出すだけで、モヤモヤが整理され、睡眠の質まで変わってきます。
夜の例:
22:30〜22:35
・できたこと:仕事の資料を期限内に提出
・気づき:午後は集中力が切れやすい
・感謝:同僚がカバーしてくれた
・明日の予定:朝イチで確認作業
忙しい人ほど“時間を決める”ことが大事
「書けるときに書こう」では、手帳は続きません。
忙しい人ほど、「手帳を書く時間をあらかじめ決める」ことが成功のカギになります。
ポイントは、生活の中に自然に組み込むこと。
- 朝のコーヒー前に5分
- 夜、スマホを見る前に3分
- 通勤前の駅での1ページメモ
これなら「書くための時間をわざわざ作る」必要はありません。習慣化の第一歩は、“ついでにできる時間”を見つけることです。
まとめ|手帳タイムは「自分の時間」をつくる第一歩
手帳は、何か特別なことを書くための道具ではありません。
自分の1日を整えるための、静かな時間をつくる“パートナー”です。
- 朝:今日の方向性を整える
- 夜:今日の経験を言葉にする
このサイクルを作るだけで、忙しさに振り回される感覚が減り、「自分の時間を生きている」実感が生まれます。
まずは1日1回、1行だけでもいい。あなたのペースで「手帳タイム」を生活に取り入れてみてください。
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